職人マツナガ通信

4月27日

コリマ カーボンホィール組。
カーボンホィールのバラ組作業です。
リムはコリマウィニウムカーボン。
スポークはサピムCX-RAYブラック。
ハブはカンパニョーロ、
タイヤはベロフレックスチューブラー、
というリクエスト。
体重56gの軽量メンズライダー。
用途は快適サイクリング。
ホィールの組み方、スポークテンションの張り方でオーナーにあわせていきます。
作業そのものもカーボンリムということで神経をつかいますが、
こういうレアなくみあわせのホィールは、
スポーク長さを決めるのにアタマをなやませます。
計算で出すにもリム現物は入荷2ヶ月待ちだったので手元にあらず。
とりあえず、リム輸入元に聞いてみたら、
”わかりません、そちらで選定してください”
ならばと、フランスのコリマ本社にメールで問い合わせてみると、
”当社は当社のハブで組む場合しか把握しておらず、カンパのハブはわかりません、悪しからず”
というつれないご返答。仕方がないので手元にあるデーターで計算をしてみることに。
しかし、このコリマウィニウムというか、コリマのほとんどのリムは、
ニップルを逆さに使う特殊なニップルホール無し構造。
いつも使っている計算式では通用しません。
ミリ単位で選ぶものなので、誤差3mmなんて許されません(組めません)。
とにかく使えるデーターを集められるだけの集めてなんとか計算をしました。
ただし、こればっかりはやってみなけりゃわからない。
仮組がおわるまでほんとに計算があっているかどうかわからのです。
もし、計算が間違っていたらスポーク代21000円がパーとなってしまいます。
まるで、入試の合格発表を待つ心持ちです。
まあ、今回も合格、えがっだ。