一気組。
ホィールを、リム、スポーク、ハブのバラバラの状態から組み上げる作業は、
完組ホィールの台頭で大分少なくなりました。
めずらしく、この作業が続いたので一気に組み上げます。
振れとり台のセット作業があるので、
複数個あるばあいは効率をあげるために、
まずフロントホィールだけを組み上げて、
すべておわったらリアホィールに取りかかります。
今回は2ペアなので、たいしたこと無いのですが、
むかし、むかしの完組ホィールが世の中にない時代には、
一気に5ペアとかを作業をしていたことがありました。
マイクロメーターのついた振れとり台にのせて、
まずは縦ふれをとり、縦がとれたらホィール踏みをして、
今度は横振れをとっていきます。
ホィールのセンターは、ホィール左右ひっくり返して、
それぞれのマイクロメータの数字を足して2で割ると、
マイクロメーターの数字でセンター位置がわかります。
それに向かって、ニップルを締めて張力を上げていきます。
縦と横の振れが0.20mm以内にはいってきたら、
ホィール踏みをしてスポークのよじれとりやなじみをだします。
振れとり台にのせると、大きく針がふれます。
また、センターの数値にむかってニップルをしめていきます。
この段階になると、縦と横のメーターを同時に両方みながら、
緩めたり閉めたりします、これはちょっと慣れが必要ですかね。
そうして、振れがなくなったらまた踏みます。
するとまた振れがでます。
これを何度も繰り返して、
踏んだ後に振れとり台にのせて針が動かなければ完了です。
踏んだ後、振れとり台にのせて針がほとんど動かなくなる様はちょっと感動もんです。