職人マツナガ通信

5月12日

オーダーメードホィール組。
昨日書いたホィールですが、
それぞれバラ組の理由があります。
まずお一方は、実業団登録をしてレース活動をしている選手です。
今シーズンのシクロクロス用としてご用命を受けました。
リムは、アンブロッシオのメネシス。
チューブラー用で重量が430gとあり、
さらに表面をショットピーニング(表面たたき)加工で硬度を上げてあるリムです。
430gというと、むかし定番中の定番だったマヴィックのGP4クラスと思います。
リムの表面固さは組んでいても、手に伝わってわかります。
これをフロント32穴、リア36穴で組上げました。
もう一方は、世界の僻地をいくアドベンチャーサイクリングをされいているバイク用です。
リムは、マヴィックのオープンスポーツとあえて重いものを選びました。
またホール数も36穴という、最近ではあまり使われない多めのものをあえて選びました。
海外の僻地へ行って、何かあったときスポークが一本折れてもなんとか乗って帰れることを想定しました。
組み方も、8本取りと通常の6本取りより強度が上がる組み方をしていあります。
こんな特殊な需要がある限り、
ホィールメーキングの仕事もなくならないかもしれませんね。
まあ、その前に部品の供給がなくなってしまったらどうしようもありませんが。