職人マツナガ通信

12月7日

踏んで、しごいて。
手組のホィール作業です。
オーナーはめおとサイクリストのTご夫妻のご主人様。
奥様のデローザに組み付けたSBTM手組ホィールの乗り心地にに魅せられて、
ご自身もほし~い、ということで御注文いただきました。
リム、スポーク、ハブをご相談のうえ決定して、
組み方、張力はボクがTさんの体型、使い方から決めました。
指定の組み方でホィールのカタチになった仮組のものを、
ダイヤルゲージ付き振れ取り台にのせて、
ニップルをしめて張力、縦、横振れをとっていきます。
縦、横のダイヤゲージがサイダ振れ幅0.2mmになったら、
振れ取り台から外して、
特性ホィール扱き台にのせてホィールを踏みつけます。
踏むことで、スポークのねじれとりやニップルがリムに食い込むなじみだしをします。
踏むと当然振れがでるので、
また振れとり台にのせて、0.2mmまで振れをとります。
とれたら、また踏みます。
これを三回から四回繰り返すと、
最後は踏んでも振れがでなくなります。
ここまできたら、張力ゲージでスポークテンションを計測して、
Tさんにあわせた張力値になっているかチェックします。
ゆるければ、全スポークほんの少しずつニップルをまわして張力をあげていきます。
そうしてまた踏みつけます。
 こうして振れ、張力ともにとれたらできあがりです。
オーナーのネームと組年月ステッカーを貼って、
SBTM手組ホィールのできあがりです。
 
本日はサンデーライドミーティングのメンバーとの忘年会。
いや~、毎年のことながら、飲み過ぎ。
いい加減オトナにならなきゃな~。