職人マツナガ通信

6月14日

お裁縫セット。
めずらしく、チューブラータイヤのパンク修理キットのご注文をいただきました。
今ではほとんど見られなくなった商品で、はてさて、どこで取り扱っているか調べなければ。
昨今はチューブラータイヤはパンクしたら、おしゃかというのうが普通になりつつあるようですが。
ボクがチューブラータイヤを乗り始めた頃は、パンク修理が当たり前でした。
三十年以上前になるのですが、
当時でも安いタイヤで三千円前後していました。
中学生坊主の自分にはそうそうかえるものではありません。
パンクしたら直して、又パンクしたら直してと使って、使って、使い倒しました。
三回か四回位修理するころになると、
これは今日絶対パンクするな、とわかるくらいタイヤの顔がよめるようになりました。


でもって、パンク修理も最速15分くらいまで腕があがりました。
今は絶対15分ではできないでしょうね。
チューブラータイヤのパンク修理は、
まず、パンク箇所をみつけて、その部分の裏に貼ってあるタイヤテープをはがします。


そすると、縫い目がでてくるのですね。
このぬってある糸を3~4cmくらい切って開腹(?)します。
そうすると中からチューブがとりだせるんですね。
チューブが取り出せたら、あとは通常のパンク修理のようにパッチをはります。
パッチを張り終わったチューブをタイヤの中にもどします。
そうして開いた縫い目を、専用の針と糸をつかって縫い合わせていきます。
この、針と糸セットが、チューブラータイヤのパンク修理キットなんですね。
縫い合わせたら、はがしたタイヤテープをボンドで貼り付けてできあがりです。
修理作業がお好きな方にはたまらに作業ですよね。
高価なタイヤがパンクしたときは是非チャレンジをしてみてください。