職人マツナガ通信

7月2日

ピナレロ・ビアンキ。
ピナレロ、ビアンキの2015年モデルの展示発表会で、
トーキョー詣でをしてきました。
ピナレロの目玉は、バージョンアップしたドグマF8です。
65.1に比べて、エアロ化、剛性アップ、震動減衰性、を実現しているとのこでした。

剛性アップに関しては、
東レのあたらしいカーボン繊維、T1100Gという、
非常に引っ張り強度がある繊維を使用しているとのこと。
この糸は、高強度繊維だとどうしても剛性がおちてしまうことを補って(33T)いるのが特徴です。
振動減衰に関しては、東レさんのオリジナルの樹脂ナノアロイの新型を使用しているとのこと。
エアロ化に関しては、車のジャガーが担当をして形状をきめたといっていました。
あとは、エントリーユーザーにはうれしい、
アルミ・カーボンフォークモデルPRIMA(¥144,720)が登場です。
仕様については、
なんと、BBがすべてネジ切りイタリアンに戻りました。
BB30がでてからは、消えかかっていた規格です。
ピナレロ本国のの担当者が、なぜ変更したのかを説明してくれました。
レース現場でのメンテナンス性の悪さ、音なり、ということでした。
これから、他のメーカーも回帰になだれをうつかもしれませんね。


ビアンキは、ハイエンドのオルトレは、
今回間に合わず、秋の展示会におめみえとなるそうです。
ニューモデルとしてはFENICEというレースを意識したカーボンロードが登場です。
残念なのは、ツーリングバイクで人気のルポが、
ディスブレーキ仕様のみとなってしまいました。
たしかに制動はあがるのですが、
輪行するときに、ディスク板を曲げないようにするのがちょっとやっかいですね。

どちらのブランドもイタリアを代表するブランドです。
ただ、ものつくりの方針は対極とおもうほど、違う気がします。
ピナレロ本社からの担当者のコメントで、
”われわれは小さな会社なのでファミリー(販売店)を大事にします”
と話していました。
ツールを制覇するようなトップブランドでありながら、
自分たちを小さな会社と表現していることに、
ピナレロのブランド販売姿勢を感じました。
ビアンキ、ピナレロ、
それぞれの販売姿勢が展示会にもよく反映されていたと思います。

店頭にお見せできるカタログはございます。
どちらもオーダーおうけできますよ。