職人マツナガ通信

7月10日

材料選び。
OさんのプロジェクトM、
フレーム設計ができたので、
材料をそろえます。
材料棚からオーダーシートに書いてある、
カーボンチューブやラグパートクロモリチューブを取り出していきます。
できあがりをイメージしながら手にとっていくと、
机上で選んだ材料と実際に手にした時の材料とで違和感を感じるときがあります。
そんなときは、もう一度オーダーシートや、
オーナーのリクエストシート、
今まで自分でとってきた、カーボンチューブやカーボンフォークのねじれ、曲げ数値を見直します。
今回は、前回書いたフォークの交換で、
ピッタリはまった感があります。
自転車のフレーム製作をするには、
バラバラの材料をフレームのカタチに加工する機械加工能力と、
自転車のカタチになって動かしたときの運動性能を見極める能力がいります。
ロー付け(溶接)が上手なだけでも、
机上の設計ができるだけでも、
道具としての自転車はつくれないとおもいます。
マスプロはこの辺りどうしても分業になってしまうとおもいます。
ボクの場合はすべて自分一人でこなしていくことが、
オーダーでつくる意味があることなのでしょう。
プロジェクトMをオーダーいただけるお客様は、
のり味にこだわられる方が多いようです。
ボクのものつくりの姿勢をご理解いただいているのかな、
とちょっとうれしいです。
さて、製作です。