職人マツナガ通信

2003年 9月11日

オリジナルフレームの修繕シゴトをしました。
シートクランプの所にちょっと、亀裂が入ってしまい、そこを元通りに修復する。
 
修繕シゴトというのは、ものつくりを生業としているシゴト人の、いわるゆる、ひとつの醍醐味ではないでしょうか。
いかに、元通りにするか、いや、うまくやってもとよりきれいにできるか。
 
今の日本のご時世、何が高いといえば、人件費が一番高い。
修繕するための人件費と、そっくり買い換えてしまうコストをくらべると、新品を買い換えてしまった方が安い場合が間々あります。
そんななか、ものつくりをしているヒトは、わりがあわなくても、この修繕シゴトに結構執念をもやしてしまうんじゃないんでしょうか。
うまくいって、元通り以上にできたときのヨロコビは一入です。
 
ボクもかなりの修繕シゴトこなしてきました。
今でも気に入っているのは、リアメカを巻き込んでしまい、チェーンステーとシートステーが真ん中ぐらいからグニャっと間がしまったモノを、エンドから曲がり端までばっさりと切り落とし、シートステートチェーンステーのテーパー部分を途中からつなぎ、エンドも新品を付けなおしたという修繕です。
 
できあがったモノは、ほとんどつぎての部分も分からないくらいにしあげて、塗装をしてしまったら、全くの新品同様になりました。
やっている最中の模様は、ちょっと見せられませんが、できたものは修繕したかどうかわからないくらいでした。
 
こんな風にうまくいく時ばかりではないですが、こんな風にうまくいったときは、ムッフッフ、という感じです。