職人マツナガ通信

12月9日

めおとサイクリストM夫妻の、奥様のプロジェクトM製作にとりかかります。
まずは設計です。
プロジェクトMは、真っ新な状態から設計をするので、
如何様にでも設計できます。
設計の時に注意するのが、
もちろんオーナーの目的や乗り方にあったハンドリング性能などの機能面を最優先させますが。
その次に見た目にも気を使います。
できるだけ自転車になったときの美しさ、です。
ロードレーサーは、ヨーロッパのプロレーサーが使っているような、
サドル高とハンドル落差が大きい前傾姿勢のものがカッコいいとされていますよね。
ただし、このポジションは万人には向きません。
現に自分などは、サドル高よりハンドル高のほうが上がっています。
まあ、全員が全員前傾姿勢をとれるわけではないですよね。
このハンドル高がサドル高より高い設計のバイクを作るときに、
どういう風にしたら、カッコよくみえるのかに苦心します。
できるだけ、ステアリングコラムのスペーサーを、
たくさん積んでろくろ首みたいになるのを防ぎながら設計します。
そんな時に役に立ちそうなアイテムが登場です。
ウルフトゥースというブランドのヘッド小物です。
ウルフトゥースはアメリカの自転車パーツ屋さんです。
ここのヘッド小物は、三種類の高さのトップキャップを用意しているんですね。
通常ヘッド小物の上ワンの寸法は、16~18㎜位なのですが。
ウルフトゥースは、通常の16㎜に加えて、25㎜、35mmっとあるんですね。
35mmのものをつかえば、見た目を損なわずかさ上げができます。
しかし、輸入元はベーシックな16㎜のものしか取り扱いがない。
これを使ってM夫人のバイクを設計すれば、
前上がりのハンドルもカッコよく見えるように設計できそう。
輸入元になんとかならないか頼んでみます。