職人マツナガ通信

4月7日

サーヴェロを駆るフィンランド人のKさん、オーバーホールでお持ち込み。
お買い上げが2016年9月。
2019年2月に最初のオーバーホール、この時の使用距離は5000㎞。
そうして今回その時から5000㎞を使用、トータル10000㎞位使用ということでお持ちみ。
ご購入から5年、使用距離10000㎞ということでフルオーバーホールです!
サーヴェロといえば、ケーブルをフレームの中に内蔵する先駆けのブランドというイメージがあります。
最初のころは、トップチューブのヘッドより上側からシフトケーブルが入るような特殊なフレームもあり、
組み立てにかなり苦労した思いがあります。
さすがに最近はそのような変な通し方はやらなくなったようですが。
内蔵フレームのケーブル、ブレーキホース交換作業は要注意です。
へたに、そのまま抜いたりしたら、交換品を通すときにえらい苦労をします。
この内臓方式、メーカーによって作りが違うので、全く厄介です。
今回も慎重にシフトケーブル、ブレーキホースにガイドケーブルをいれて抜いていきます。
バックフレームは、ケーブル、ホースの出入口が開いているだけでフレーム内には何もガイドはついていませんでした。
ブレーキホースはてこずりましたが、なんとか貫通。
フロントフォークのブレーキヒースは、フォーク肩とキャリパー取り付け位置上の二か所に穴がいています。
最近のフレームですと、フロントフォークのブレーキホース穴は、フォーク内部がトンネル状にできていて、
上から入れるとすんなり下にでてくるものほとんどです。
今回もその調子で、そのままホースを抜いたら、なんと上下、ただの穴が開いているだけでした。
これではただホースを入れただけでは通りません・・・・・・。
またまたガイドケーブルを通して、そのガイドケーブルにホースをとおして、
なんとか貫通させました。
いままでいろんなタイプ内蔵フレームをあつかってきたので、
もう、大抵のフレームにはビビりませんが、
どれも作業に時間がかかり過ぎるのが困りますね。