職人マツナガ通信

7月16日

二十五年越しの恋号プロジェクトM、トーキョーのTさん、
フォークが出来上がったのでバックの製作にとりかかります。
Tさん、9月上旬のレースにこのバイクでデビューしたいというご希望なので、
ケツカッチンでとばします!
まずは材料だしです。
設計時にきめた材料を取り出します。
図面上で決めた材料を、
こうして手でつかんで出していくことで更に確認できます。
材料を取り出した時に、ちょっと違和感があれば再度検討です。
今回は問題なしです。
まずは、カーボンチューブを差し込むラグパイプの加工です。
原管をだします。
これを旋盤を使って、肉厚をTさんの用途にあわせて切削します。
この肉厚の違いでフレームの剛性が変わってきます。
この肉厚を選ぶ時の基準は、クロモリフレームの製作ノウハウです。
イシワタ019や022というチューブセットを使って、
クロモリフレームを作っていたときの知識が役立ちます。
Tさんの軽量、小柄体型から、肉厚は0.7㎜厚でいきます。
ただし、メイン用途がクリテリウムということから、
ダウンチューブパートのみ0.75㎜と少し厚くして剛性をあげます。
ダウンチューブの剛性をあげることで、踏み出しががよくなります。
肉厚が切削できたら、各パート必要十分な長さにカットします。
ヘッドチューブはミニマムな73㎜でカットです。
肉厚、長さがカットできたので、お次はフライス盤でザグリ作業です。