職人マツナガ通信

3月18日 削れちまった悲しみに。

アンカーを駆るKさん、チェーン外れてフレームをけずってしまい、
補修依頼でお持ち込み。
ご本人曰く、どうもチェーンがはずれて、
ペダリングモニターのマグネットを引きずってしまったらしい。
結構表面が削られてしまっている。


この傷口が原因でさらにカーボン層が剥離していくのを防ぐために、
表面に接着剤をぬって傷口を隠すことに。
接着剤を塗る範囲をビニールテープで覆うって、不要な接着剤がフレームにつかないようにします。
そうしてから、フレーム製作時に使用する、
接着剤を傷口にまんべんなく塗ります。
その上から、熱収縮テープをはります。
このテープは加熱されると収縮してくれるテープです。
熱収縮テープで接着剤をおおい出来るだけ圧力をかけます。
そうして加熱です。
かねつされた熱収縮テープが収縮して接着剤をフレームに密着させてくれます。
そして硬化したら、あとは仕上げです。
でこぼこの表面をサンドペーパーとやすりでならしていきます。
ギザギザにけずれた面はほとんど消えました。


後はタッチアップしてできあがりです。


これでまた、ガンガン乗れますよ!

こういうフレームの加工は、加工後の保証の問題や、
オーナーがどんな乗り方をしているのかをわかって、どの程度の作業をするかを決めます。
なので、当店で販売したバイクのみお受けさせていただいています。
ご了承ください。