職人マツナガ通信

4月9日

Nさん、設計です。
以前お買いあげ頂いたLOOKの時の図面を引っ張り出してきて、
最新に計測したものと見比べます。
サドル高が10mmほど高くなっていました。
パソコンの設計ソフト立ち上げて、数字を入れて設計していきます。
ヒルクライム向け、限りなくホリゾンタルに近いスローピング、以前のLOOKの寸法などをアタマでミックスさせて、
いろいろ数字を入れ替えていきます。
いつも書きますが、一発で決まるときもあれば、一晩、二晩寝かせて再設計するときもあります。
今回は、これ以上はないなという感じでできたものを、
フレームの絵がかいてある図面に手書きで数字を移していくときに、
”あれ” という思いが浮かび、もう一度全体を見直す事でできました。
この手で書くということが、自分にとってとても重要で、
パソコンの画面の数字を見ているだけとは、
脳みそへの伝わり方が俄然違う気がしています。
なので、あえてパソコンで作ったものをプリントアウトさせるのではなく、
手で図面に写し取るようにしています。
これと同じような事で、日常のスケジュール管理に使う、やる事リストも手書きにしています。
毎日、毎週やる事が残ると、手書きで更新をしていきます。
これも、パソコンの画面上でただペーストコピーをするのとは違って、
やるべき事を書き写していると、
まてよこれは不要じゃないかとか、これは明日にでもやらなければいけない、
とかがひらめくときがあります。
パソコンは便利なのですが、なんでもかんでもデジタルというのではなく、
あえてマニュアルで残しておく部分というのを意識してやるようにしています。