職人マツナガ通信

10月12日

もっとたわむフレームを。
六年前にプロジェクトMを作らせて頂いた、Sさんから本日二台目のオーダーを頂きました。
Sさん、着実に脚をあげてきていて、今ではヒルクライムレースでは上位の常連者に。
そんなSさんなので、もう今のプロジェクトMでは剛性不足かなと思い、
もっと強いものつくりますか?
と聞いてみたところ、
もっと、たわむフレームを作って欲しいのです、とのお返事。
次のフレームはヒルクライム専用というお考え。
Sさん、この六年間にご自身の脚質をよくみすえて、それなりの走り方を習得されてきたようで、
ヒルクライムでは、回さず、重いギャをシッティングで低回転ながらリズムよく踏んでいくのが一番あっているとのこと。
BBのあたりにあまり剛性が有りすぎると、
踏んだときに、その反発が強すぎて脚が戻されてしまい、その戻ってこようとする力をさらに押す力をつかってしまい、
どうも脚にきてしまうという見解。
オールラウンドに使うにはちょっと問題あると思いますが、
これだけ使用目的がはっきりしていればそれも有りですね。
もちろんご要望におこたえするものをつくることには自身あります。

今回のSさんのペダリングのお話を聞いて、
キングミウラこと三浦恭資選手の事を思い出しました。
長くなりそうなのでそのお話はこの次に。