職人マツナガ通信

2月14日

インソール。
競輪選手のK様のインソールを作らせてもらいました。
今までオーダーシューズをはかれていたのですが、
今回既成のシューズにかえたところ、
フィット感がどうもいまいち、ということで御来店いただきました。
当店で取り扱いのコンフォマーブル シダスのバイクプラスをバキューム成型することに。
シダス社の方針は、同社が開発した姿勢をとることにより、
その人のもって生まれた理想の足裏アーチ(土踏まず)形状が実現され、
それを型にとりインソールにするという考えです。
競輪選手は裸足でシューズを履くので、
より敏感にフィット感を感じ取られるので、製作には緊張します。
型をとり、外枠を削り、さらに厚みの調整もほんの少しずつ、
削っては履き、履いては削るを繰り返します。
最終的には、これならオーダーシューズはいらないかも、というところまでたどり着きホッ。
後は実際にバンクで使ってもらって、何か有れば改良していくということになります。

オーダーシューズの思い出。
ボクは足が23.5cmという、男子としては超ちびっ子足なのです。
なので、普段の靴探しも大変なのですが、
バイク用のシューズを探すのは、今でこそ女性向けサイズのシューズが大分出てきていますが、
三十年前くらいは至難の業でした。
輸入元に特別に頼んでおいて、次回の輸入時になんとかいれてもらうとか、
でおねがいするのですが一年待ちとかなんですね。
でもって、ようやく到着して、喜び勇んで履いてみると、あわなかったり・・・・・。


多分高校生の頃だと思うのですが、
先輩に紹介されて、競輪選手のシューズをつくっているところへオーダーをしにいきました。
たしかに、足にピッタリにできてきたのですが、
ロード用にはソールが薄すぎて柔らかく、
オーダーよ、おまえもか、とガッカリした思い出があります。
好きなシューズを選ぶということはできずに、
サイズがあれば万々歳という時代でした。