役者勢揃い。
メインのラグチューブの加工ができたら、
チェーンステー、シートステーの用意です。
チェーンステーは、0.7mm肉厚のニッケルクロームモリブデン鋼で、
テーパー部分は一番細いところを使用することに。
フライス盤にメタルソーをセットして割りをいれます。
そこにリアエンドを差し込み、角度を合わせてロー付け(溶接)します。
エンドがロー付けできたら、図面寸法に長さをカットして、
フロントギャが当たる部分を楕円につぶします。
シートステーは、14mm直径という細いものの、肉厚も0.6mmという薄肉ものを使います。
長さをカットして、シートラグに突き合わせ角度に、フライス盤のホルソーで丸くカットします。
旋盤(画像上段)、フライス盤(画像下段)。
ものすごくベーシックな工作機械です。
ボクが使っているのは超小型ですが、
そこそこの馬力はありますので、鉄砲などもつくれてしまいます。
小さいからとなめてかかると、大変な痛い目にあいます。
指など簡単にとばしてしまいますので。
ボクは基本的な操作は、職業訓練校で習いました。
未だに機械を動かすときは、怖くて緊張します。
多分この怖さで、今まで大きな怪我無く扱えて来ているのだと思います。
ボクの中で、仕事は習慣にして、作業には慣れるなという教訓があります。
どんな面倒な事でも必要と有ればそれをやることを習慣にして、
実際にその事にあたる時は、
初めてその事にあたるような、緊張感や用心深さをもってあたれということです。
自分の経験で同じ事を何回も繰り返してると、やはり慣れてきて、あまり考えずにこなしてしまうと、
ミスや怪我をおかしやすくなってしまいます。
この慣れてはいけない、という思いは、
歳をとればとるほど、深く感じいって来ている気がします。
それだけ、いろいろなことを経験できているということなのでしょうかね。