職人マツナガ通信

3月31日

役者勢揃い。
メインのラグチューブの加工ができたら、
チェーンステー、シートステーの用意です。
チェーンステーは、0.7mm肉厚のニッケルクロームモリブデン鋼で、
テーパー部分は一番細いところを使用することに。
フライス盤にメタルソーをセットして割りをいれます。
そこにリアエンドを差し込み、角度を合わせてロー付け(溶接)します。
エンドがロー付けできたら、図面寸法に長さをカットして、
フロントギャが当たる部分を楕円につぶします。
シートステーは、14mm直径という細いものの、肉厚も0.6mmという薄肉ものを使います。
長さをカットして、シートラグに突き合わせ角度に、フライス盤のホルソーで丸くカットします。

旋盤(画像上段)、フライス盤(画像下段)。
ものすごくベーシックな工作機械です。
ボクが使っているのは超小型ですが、
そこそこの馬力はありますので、鉄砲などもつくれてしまいます。
小さいからとなめてかかると、大変な痛い目にあいます。
指など簡単にとばしてしまいますので。
ボクは基本的な操作は、職業訓練校で習いました。
未だに機械を動かすときは、怖くて緊張します。
多分この怖さで、今まで大きな怪我無く扱えて来ているのだと思います。
ボクの中で、仕事は習慣にして、作業には慣れるなという教訓があります。
どんな面倒な事でも必要と有ればそれをやることを習慣にして、
実際にその事にあたる時は、
初めてその事にあたるような、緊張感や用心深さをもってあたれということです。
自分の経験で同じ事を何回も繰り返してると、やはり慣れてきて、あまり考えずにこなしてしまうと、
ミスや怪我をおかしやすくなってしまいます。
この慣れてはいけない、という思いは、
歳をとればとるほど、深く感じいって来ている気がします。
それだけ、いろいろなことを経験できているということなのでしょうかね。