職人マツナガ通信

7月15日

やわらかいホィール。
少し前に、たわむフレームをということで、
プロジェクトMをつくらせて頂いたSさん、
今度は柔らかいホィールを試してみたいと御来店いただきました。
フレームの方が、Sさんのペダリングピッチとバッチリあっていて、
シッティングの一定ペースで登って行くにはとてもいい感じとのこと。
では、ホィールも同じようにしてみたら、というトライだそうです。
この辺りになると、もう、ご本人しか判断できない世界になってきますね。
お話を聞いて、イメージ通りのホィールになるように選んでみました。
リムは、アンブシオのクロノという公表340gチューブラーリムの28Hにしました。

これは、むかしマヴィックのGL330とよばれていたものと同等と思われます。
GL330はボクも決戦用としてよく使っていました。
軽いんですが、ちょっとした段差ですぐ凹んでしまいます。
体重56kgの軽量級のSさんといえども、
通常使用では28Hはおすすめしないのですが、
ヒルクライムのシッティング一定ペースということで28Hを選びました。
スポークは、エアロ効果とスプリングバック力を期待して、
高剛性のサピムのCX-RAYです。
これで、クロス組で仕上げます。
ご本人の希望で張力もあまり上げないで欲しいということですが、
こちらは良さそうな塩梅で組ませて頂きます。
さて、さて、効果のほどはいかほどに。