職人マツナガ通信

7月16日

ニッポン製品。
シマノさんの部品を組み付けていて、
自分なりに感心することがあります。
リアディレラー、フロントディレラーのストローク調整ネジが常に一定の位置で締めてあり、
しかも、それは、そのままセットして使用した場合でも、
絶対にチェーンが落ちないように、ロー側、トップ側も一段手前で止まる位置になっています。
製品にばらつきなくどれもそうなっています。
組み付けて、ストロークを調整しようと動かしていったとき、
うっかりしてチェーンを脱線させて、ホィールやフレームを痛めないためと思います。

この辺りの気遣いは、さすがニッポン製品と思います。
してみると、大手完成車メーカー専用にだしているものは、
ほぼ調整いらずの位置で出荷しているのでしょうか、今度聞いてみよう。
こういう気配りができるのは、すごいな、と思うと同時に、
使用する人もこういう事に気をつかわれるんですよね。
日本人にものを売るのはかなり大変なんだ、
日本人相手に商売できれば、大抵のところで商売ができる、
というのを何かの本で読んだ事があります。
たしかに、売り手側にたってみると実感できますね。