職人マツナガ通信

イタリア就職記 (27)

話は前後しますが、普段の生活のことを少し書きます。

イタリアについてすぐは、ホテル暮らしをしてました。
田舎町でしたので村に一つしかないホテルです。
シャワーも使っているとお湯が出なくなってしまったり、排水が悪く、つかっているとお湯が床に溜まり、気がつくとベッドルームにながれでている、というようなイタリアンライフすごしてました。

食事は、朝はホテルでカップチーノとチョットした菓子パン、お昼はP氏宅で、夕食はホテルという感じでした。
イタリアン人は朝は、ほとんど食べない習慣のようでした。
そして、昼食が一日のうちで一番重きをおく食事だそうです。
P工房のスタッフもお昼はみんな家に帰ってました。
友人がイタリア人にとって昼食は神聖なものなんだ、と教えてくれました。
だから、当時ミラノにできはじめたマックをなげいていましたね。

昼食ですが、P氏は始めボクに安く食事がとれる、社員食堂のようなところを紹介してくれました。
今思うと、街の福祉施設のようなものだったとおもうのですが、リタイアした老人とかボクみたいな独り者が集まるところでした。
ただ、ちょっと暗い雰囲気だったので、ボクはそれまでの生活で、自炊でも外食でも一人で食事をとるのはなれていたので、適当に自分でやろうと考えていたのですが、P婦人がボクが一人で食事をとるのがをしのびなく思ってくれたようで、仕事のある日は殆どP氏宅によんでくれました。

確かに楽しいく、イタリアの人の普段着の生活がみれてよかったのですが、やはり、ちょっと気をつかうこともあり、ひとりでも大丈夫なのにな、なんて贅沢なことも思ってました。