職人マツナガ通信

イタリア就職記 (30)

アパートに移ってからは自炊生活が始まりました。

朝はコーンフレーム、お昼はP氏宅、夜は、パスタかリゾット風炊き込みご飯、てな感じですかね。
イタリアではリゾットがあるので、スーパーでお米が普通に売られていました。また、醤油もこんな田舎町ですがちゃんと売ってました。
わと、ワインはよく飲みました。
P氏宅でのお昼ご飯にもお茶代わりに必ず出てきました。

先にも書いたように、イタリアの人はお昼が一番重きを置いた食事なので、みんな軽く飲んでいました。
スーパーにテーブルワインというクラスの、安いがぶ飲みワインが売っていて、3リットル入りとかで、何百円で買えました。
ですから、毎晩飲んだくれてました。
ちょっと、寂しかったのはビールを殆どみかけなかったことです。

ある時、P氏宅でピザを食べようということになり、ボクがビールを買いたいというと、わざわざ買ってきてくれました。
おー、久しぶりのビールと喜びいさんで飲んでみると、なんと全く冷えていないぬるいビールでした・・・・・。
イタリアの人にとってビールというのはこんな程度の認識のものなのかな、っとちょっとガッカリした思い出があります。

田舎のスーパーなので、野菜が売っていなくて、日本でいう八百屋さんをみつけて買っていました。
最初は、こういう小さいお店で買い物するのは抵抗ありましたが、日本の八百屋のおっさんと同じような気さくさで、仲良くなりいろいろジモティな話しを聞けたり、おまけをしてもらってました。

P氏は、ボクが自炊をホントにしていとは想像出来なかったらしく、
ある時、おまえほんとに料理しているのか?何つくってっだ?今度オレに食わせろ。
てな事を言ってきました。

ボクな、こともなげにいいよといってましたが、食事にうるさいイタリア人にしたら、ボクの作っていたものは料理ではなかったでしょうね。