職人マツナガ通信

イタリア就職記 (32)

イタリアにはBAR(バール)という、一杯飲み屋兼カフェみないなものが、ホントにたくさんあります。
日本のコンビニも顔負けというくらい、田舎町なのに並びで何軒もあったりします。

イタリアの人はみな、ひいきのバールをもっており、ワインをちょっと引っかけにいったり、エスプレッソやカップチーノを立ち飲みします。
朝はこのバールでエスプレッソとパンで簡単な朝食という人がおおいようでした。

同僚も、朝はバールでかるくとり、10時くらいパニーニというサンドイッチで一休みして、お昼ご飯を家でとる、というパターンで仕事をしていました。

そこのバールの馴染みかどうかは、つけがきくかきかないか、というようなところにあり、ボクの仕事仲間は彼のひいきのバールに連れて行ってくれて、オレはつけがきくんだと、得意満面でぼくに話してました。
日本でいうと馴染みの居酒屋とかにあたるんでしょうね。
ボクもP氏につれられて彼のお気に入りのバールによく連れて行かれました。

日本のお酒を飲むようなところと違って、おねえちゃんもいないしカラオケもないんです。
でもって、じゃ、みんな何をしているかというと、お話しするんですね。
例えばP氏が良く行くバールは、みんな自転車が好きなので、そこへいけば同じ話が出来る仲間がいる。
ボクがいる間、ミラノの町でもコンビニと自動販売機は一台も見ませんでした。
みんな喉が渇いたり、軽く食べたい時はバールにいくんですね。
ですから、街には空き缶も空き瓶も転がってはいなかったです。
そしてなによりも、物を手に入れる時は必ず人とのコミュニケーションが必要なんですね。
この辺は、なんかとてもいい感じをうけました。

日本の自動販売機文化というもについて考えさせられますね。