職人マツナガ通信

イタリア就職記 (35)

さて、いよいよ本番のロードのフレーム作りです。
このでき次第で、ミラノショー以後の契約が決まるので、ボクも気合いが入ります。

P氏が、デザイン上でこうできなか、ああできなか、とボクにリクエストしてきて、それをボクがそれは物理的に無理だとか、原理に反するだとか、侃々諤々のコラボレーションでした。
P氏はすでに自分で製作することはやっていなく、デザイナーの部分の仕事が殆どでした。
本人もデザイナーになりたくて学校に通ったくらいデザインが好きだといってました。

ですから、フォークの曲がりだとか、ラグのデザインを含んだ全体のフォルムなど、見た目の美しさに非常にうるさかったです。
この点、ボクの作るモノに一番欠けている事だと認識していましたので、彼の感性をじっくり見せてもらいました。