職人マツナガ通信

2月14日

さて、フレーム製作お次の番にはいります。
Hさん、お待たせいたしました。
慎重175cm、体重60kg、ロングライドメインのフレーム。
いただいた資料をもとに図面をたてます。
図面の数字にはそれぞれが持つ意味があって、
ハンドリングに関する数字、
ペダリングに関する数字、
乗車姿勢に関する数字、などなど。
一ヶ所の数字が影響する場合もありますが、
大概は数カ所の数字が絡み合ってそれぞれの持つ意味に反映されていきます。
だから、自転車一ヶ所の寸法をとって、
そのバイクの特性をあれこれいうのはナンセンスとだとボクは考えてます。
数字の意味をどうやって判断するかは、
全ての寸法の自転車にのるというのは不可能なので、
今までつくった自分の自転車やテスト車を乗った経験と、
いろいろな選手やファンライダーに作ったフレームの感想をもとに、
自分のアタマの中のデーターベースから引き出します。
選手の立場、ファンらライダーの立場、
色々な乗り手のことを想像できる想像力が必要になってきます。
これも訓練と経験で身につけられるとおもいますが、
まずは柔らかいアタマが必要ですよね。
歳をとるとどうしても硬くなっていくアタマ、
柔らかく保つための自覚と行動が必要ですね。 

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