職人マツナガ通信

4月6日

今日は他の製作事でフレーム作るまで届かずすみません、Hさん。
フレームを製作するとき、それに付随する諸々の小物が必要となってきますが、
これが専用設計ものが少ないので、加工が必要になってきます。
加工するにあたり、どう加工すればいいのか、そのものをどう機械にとりつければい
いのか、からはじめなけれなりません。
最初のモノには、この思考時間や取付具(治具)を作ったりする時間が結構
かかります。
二回目からは治具さえできていればそれほど時間はかからなくなります。
ですからこの治具はつくりは多少時間がかかってもしっかりと作るようにしていま
す。
こんな感じで苦労してつくったものが、いともあっさりと使えなくなったりします。
使っていたものの規格が変わってしまうんですね。
まあ、これボクのフレーム専用設計のものではないので致し方ないのですが。
今日も加工しようと以前作った治具に治めようとしたら、
”あら、まっ” 
てなかんじで使えないことが発覚、規格がかわっちゃたのね~。
また、いちからでなおしやりなおし・・・・・・。
ものつくる仕事はホントに時間がかかります。

こんな事や材料の入手が困難なことなどマイナージョブを嘆きたくなる時もあります
が、
作ったものを喜んでもらえると、なんとかいいものを手に入れなければと思うことし
もきり。
先日納車したMさんの感想です。


・乗車位置のバランスがすごく良くなりました。特に前後位置は50:50で
 なんとも言いがたいほどに操舵しやすくなりました。
 オーダーメイドだからですかね?
 詳しく比べていませんが、上下位置も足つき感というか、低重心というか
 安心感がましています。
 全体的にT社より乗っている・操っているという感覚を強烈に感じさせて
 くれます。

・T社&ボーラ組よりもカーボンR&ニュートロン組の方が進みます進みます。
 T社ではニュートロン→ボーラと替えましたが、その時の空気が抜けていると
 いう 感覚を私程度のレベルでも味わえましたが、それよりも進みます。めちゃく
ちゃ軽 いんです。
 ボーラで乗ったらどうなるんでしょうかね?
 でも、当分はこのままで乗ってみます。十分楽しいですからね!

・MTBでは一通りのフレーム(素材)に乗りましたが(ロードはタイム様が1台目)、
 何故か?、確かタンゲのスーパープレステージという名前だったと思うのですが、
 軽量スチールの乗り味に似ているような感じがします。あくまでも感じです、素人
 肌で。
 それは進み具合や踏み出しの軽さから感じるのだと思うのですが・・・。
 でも、うまく表現できませんが、パイプの中でカーンと響いているような金属バッ
 トで 打ち損じてしまったような感じはまったくなくしっとりした乗り味です。
 最高です。進むのに・進むのに・進むのに脚にも優しいです。
 このやさしさはチタンフレームのような感じもします。

・T社ではフロントフォークがっしり、リヤやわらかぁぁぁぁ~んという感じ
 で 加速して35~40㌔に乗せるのにも乗せ方がありましたが、カーボンRはすべて小
細 工無用の ごとくドォォォォォォォォォ~ンと行ってくれました。すべて自転車のおかげで す。