職人マツナガ通信

12月14日

Nさん、いよいよカタチになっていきます。
これからの作業が、フレーム製作で一番醍醐味を味わえるところですね。
治具のセットが終わったら、ラグチューブをロー付(溶接)けしていきます。
まずはダウンチューブです。
チューブセンターを確認して、接合部の突き合わせの微調整は手ヤスリで削りあわせます。
ダウンチューブの位置が決まったら、お次はチェーンステーです。
ここでも長さの微調整は、手ヤスリでやります。
左右の平行度を確認して、ロー付けします。
ここで忘れてはいけないのは下ブリッヂです。
最近のクロモリ、アルミバイクのほとんどについてこなくなってしまいました。
まあ、BB側の根本の肉厚を厚くして,たわみをとめているのでしょうが。
ボクは、修行中のアマンダ時代に、この下ブリッヂをつけたときと、
つけなかったときの、静荷重試験をして、その数値の違いをまざまざとみたので、
必ずつけます。
ただし、筋力の弱いライダーだったり、ロングのトライアスロンなど、
わざと剛性を落としたいときに限っては、つけないこともあります。
この辺りがオーダーメイドなんでしょうね。

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