職人マツナガ通信

2月8日

NさんのプロジェクトM、ラグ管つくりです。
カーボンチューブが入ってきて接着される部分です。
まずはもとなる元管をだします。
こちらもカーボンチューブが収まりやすいように、オーダーで作ってもらっているカイセイ8130材です。
旋盤をつかって肉厚と長さをカットします。
まずは肉厚ですね。
これは0.8mmで決まり。
この辺りの感覚は、クロモリフレームをつくっていたときの感覚です。
0.8mm肉厚というと、イシワタ019とか丹下No1というレベルですね。
旋盤で0.8mmまでそぎ落としていきます。
お次は必要長さですね。
こちらは使う接着剤の引っ張りせん断強さ:250kg/cm2をもとに、
どれくらい長さが必要かを計算して決めています。
長さはかなり安全弁を見て、オーバースペック気味の長さにしています。
それぞれかかる応力がちがうので、当然長さも違ってきます。
肉厚はライダーにより変えますが、長さはオーバースペック気味なのでほとんど同じです。
ただし、時々おられる体重0.1トン級のライダーにはかえる事もあります。
この段階では、つくっているものが自転車になるのか、自転車のどこになるのか、さっぱりわかりませんね。
これで旋盤作業はおわり、お次はフライス盤作業です。
 

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