職人マツナガ通信

2月16日

NさんのプロジェクトMがいよいよ自転車のカタチになります。
チェーンステーがセットできたら、お次はダウンチューブです。
セットができたら、ローの仮付け(溶接)をします。
ボクが使っているロー付け用トーチは、アメリカ EUTECTIC社製のものです。
通常はフランス式かドイツ式となるのですが。
ボクが修行をさせてもらったアマンダスポーツでつかっていたものをそのまま使っています。
このトーチのいいところは、種火が残るですね。
なのでいちいちライターで火をつける必要がないのです。
プロジェクトMのロー付けは、ものすごく小さな火で作業をします。
普通のフレームビルダーがロー付けをしているときは、
話し声が聞こえないくらいトーチの音が大きくてすごいのですが、
ボクの場合はお話できるくらいの小さな火です。
ダウンチューブの仮付けができたら、お次はトップチューブです。
大分自転車らしくなってきましたね。
トップチューブが仮付けできたら、
チェーンステー、ダウンチューブ、トップチューブの仮付けパートを、
可能な限りロー付けの本まわしをやります。
そこまでできたら、最後のシートステーをロー付けします。
最終的な長さをカットして、エンドに差し込む割を入れて、
スプロケットが当たる場所を、ハンマーで叩いてつぶします。
この後、上下ブリッヂをつけたら、一旦できあがりです。
治具から外して、治具上ではまわせなかった部分をロー付けします。

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