職人マツナガ通信

12月6日

買ってからもう20年近くたつ靴があります。
ボクがまだ20代の頃、なけなしのお給料を貯めて、
清水の舞台から飛び降りる思いをしてかった靴です。
当時の自分の給料の1/4位の値段をしていたので、
まさにそんな思いで購入した記憶があります。
靴は道具ですから使いますし、つかえばすり減ります。
ともて気に入って買ったものなので、
今までに3回位ソールを張り替えてつかってきました。
最後にソールを張り替えたのはもう何年前かわすれてしまいましたが、
もうその時ではオリジナルのソールはなく、他社のものしか無くなってしまいまし
た。
その時点でなんとなく、もうソールを張り替えて使うきがしなくなり、
すり減った時点でお蔵いりとなってしまいましたた。
引っ越しの度にもう捨てようか、もう捨てようかと悩んでは、
買ったときの思いを思い出しどうしてもすてらられずに持ち続けた靴です。
そんな靴がまた日の目を見られることになりました。
最近ショップの近くに、靴と鞄の修理専門店ができたのです。
同じようなデザインの靴は昨今いくらであるのですが、
どうしてもそれらを買う気にはなれず、オリジナルのソールではなくてもなおしてみ
ようという気になりました。
そのお店チェーン店とかではなく、個人店らしく職人さんひとりでやっているので、
受ける人と作業をする人が同じなので安心して任せられます。
ボクの靴をみるなり、もう15年位はいているんですか? と聞いてきました。
その時点でボクは、お~、やるではないか、と何となくウレシクなってしまいまし
た。
それくらい分かるのでしたら、ボクがいかに大事にしていた靴かというのを理解して
しっかり修理してくれるのでしょう。
修理費はもう少したせば新品を買えるくらいの費用かもしれませんが、
ボクにとっては、足に馴染んでいるこの靴が大事なので決して高いとはおもいませ
ん。
仕上がりが楽しみだな。、ウッフッフ。