職人マツナガ通信

7月15日

日本のロードレーサーつくりの歴史、というのをだいぶ前に勉強しました。
記憶だけで書きますので、その程度の話ということでご勘弁を。
国産の自転車第1号は、現在の宮田工業の先代が明治時代につくったものだと記憶し
ます。
たしか、創業者は鉄砲鍛冶のはずです。
ちなみに、日本ではじめて自転車を輸入して乗ったのは、江戸時代最後の将軍、徳川
慶喜だと司馬遼太郎さんの本でよみました。
なんでも1860年代末期の幕末江戸を追われて、三河に帰り、自転車を乗り回して
いたようです。
1890年位に国産の自転車つくりが始まり、すぐに自転車レースというのが日本で
も行われたようですが、
本格的なロードレーサーつくりが始まったのは、東京オリンピックが契機となったよ
うです。
地元で行われる行われるオリンピックのロードレースになんとか国産車で参加して欲
しいという業界の願いがあったらしく、
すでに誕生していた競輪用のピストフレーム製作をしていた土屋製作所(エバレス
ト)が当時のチネリのロードレーサーを徹底的に調べてつくりだしたのがはじめと記
憶します。
東京オリンピックで日本選手が国産のロードレーサーを使ったかどうかはすみません
忘れました。
東京オリンピックの写真集が資料棚のどこかにあるので時間があったらお休みにでも
探してみます。
こうして1960年代からはじまった日本のロードレーサーつくりですが、
悲しいかな日本にはロードレースがないので、現在まで世界で通用するロードバイク
ブランドというものが育っていません。
緻密で繊細な日本人がつくるものってすごくいいと思うんですがね。