職人マツナガ通信

世の中何がはやるかわからない。
もう少し前から都内では、シングルギャのピストタイプのバイクが人気だと聞いてい
ました。
確かにピストバイクは自転車の原点、ボクも自転車の究極的な美しさはピストかなと
思った事がありました。
が、しかし、これあくまでも競技場を走るためのもので前後ブレーキをつけたからと
いっても町中で走るにはチト実用性に乏しい。
どうせにわかブームで終わるのだろうなとみていたのですが、これが未だ収まらず。
ボクも実際に都内にいったとき、バックを踏みながら歩道を走るピストを多数みて
ビックリ。
こんなにも走っているのか・・・・・。
ボクも高校生の頃、始めた自転車競技のトレーニングの一環として、ジュニアスポー
ツ車を踏み切り式のシングルギャにして通学につかってました、もちろんちゃんと前
後はブレーキをつけて。
どう考えても実用性には乏しいのだがな・・・・・。
でも、流行ってそういうもんじゃないんでしょうね。
ビンテージものの何万円もするジーンズがうれるのも実用性ってことじゃないです
ね、カッコなんですよね。
カッコいいとうのは、物欲のものすごい要素なんですね。

フジやんからロードレーサーからシングルギャバイクへのフレーム改造頼まれまし
た。
もちろん、ご本人が乗るのではないのですが。
フレームは、材料にイタリアコロンバス社のすでに廃盤になったミニマックスをつ
かったイタリア製のきわもの。
変速レバー台座をとり、変速ワイヤー受けをとり、さらにリアレディラーブラケット
をとり、そしてエンド幅を１２０mmに修正。
チューブが薄肉ものなのでバーナーであぶってとるこができず、すべて切断して手仕
上げという手間のかかる作業です。
最後に綺麗にリペイントして出来上がり。
これ、カッコイイきわもののシングルギャバイクとなるでしょう。
この手の改造は、よほどそのバイクに愛着がありないなんとしても乗りたいという思
い入れがない限り辞めた方がいいです。
手持ちのもので安く上げようというのでしたら、新品を買った方が安くあがります。
ね、フジシタさん、たかいすっよ！