職人マツナガ通信

10月4日

I澤さん、ロー付け開始です。
ロー材はアメリカのユテクティック社のご合金ロー棒です。
作業温度が800度くらいで可能なガス溶接としては低温で作業が出来る高強度のも
のです。
低温で作業が出来ると母材(フレーム材)への熱劣化が低減させられるのでロー付け
後の強度低下が抑えられます。
もう20年近くこれで作業をしていますが、落車や事故での破損例をみてみると、
ロー付け部分が外れてしまったということはありません。
まずチューブの方がこわれてしまいます。
これはロー材の強度がチューブの強度をうわまわっているという証明なるとおもいま
す。
トーチ(バーナー)も同じユーテクティック社のもので大変小さな炎で作業すること
が可能なものです。
0.6mm肉厚や場合によっては0.4mm厚のロー付け(溶接)もやりますのでこの小
さな炎をふいてくれるトーチは大変使い勝手がいいです。
昔ながらのガス溶接を知っている人はビックルするくらい静かな作業風景だと思いま
す。
それでも、時折炎を付けるときにでてしまう、パンという音で周りの人を驚かせてし
まっているようです。

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