職人マツナガ通信

12月10日

SBTMでバイクをご購入いただいて4年目の仕事も家庭も頑張りながら走るおとう
ちゃんライダーYさん。
いままでにサイクリングキャンプ(http://www.sbtm.jp/shop/camp200609.htm)など
にも参加していただいてポジションをあわせてきたのですが、ここえきてまた迷い
が。
迷いの発端はペダリングしているとどうしても右側の脚が疲れやすく、膝がちょっと
内側にはいるような違和感を感じる。
ご自身でいじっていたら迷路に入ってしまった、ということでした。
そこで、SBTMではアフターサービスとしているポジションチェックとあいなりま
した。
ボクのやり方です。
まずどういう症状でポジションチェックが必要と思われたのかを会話をしながら探っ
ていきます。
いつ頃から、どんな症状で、いつも感じるのか、登りだけに感じるのか、症状が出る
前にいじったところがあるか、などじっくりきいていきます。
また、普段は一人で走ることが多いのか、集団で走るときが多いのかそれぞれにどん
な走りをされてるか、一回にどれくらいの距離を走るのかなどもきいていきます。
YさんはSRMにも参加されるのでどのような走りをしているのかはある程度予想が
つきます。
一通り質問がすんだら、今一度身体の採寸をして、現在乗っているバイクの寸法と照
らし合わせます。
そして、実際にローラーに固定したバイクに乗ってもらいペダリングしてもらいま
す。
さきにした会話の内容を思い浮かべながらどこをどのように動かしていくとご本人が
今一番悩まれていることが解消されるかを探っていきます。
まずは原因がなんなのかということを突き止めます。
これが分からないのでご本人も悩んでおられるのですが他人のボクはもっとわからく
てあたりまえですよね。
ポジションが体型にたいしてずば抜けて外れていれば事は簡単でそれをなおせばいい
のですが、
Yさんのようにほぼ出来上がっていて、セオリーに反していない範疇のポジションだ
と厄介です。
こんな時はそう不快に感じるのが、本当に自転車の寸法関係からきているものなか、
なにか別に日常生活で影響していることがあるのじゃないかということも含めて疑い
ます。
たとえばとうちゃんライダーは仕事に家庭にと大変忙しいですから、そのあい間に自
転車を乗りこなすのはかなりの至難の業。
少ない時間を有効に使おうとしようと、ついつい頑張ってしまいむしゃらに走ってし
まうこともありえますよね、それでもってそのがむしゃらな走りが身体をいためてい
たりして、不快の原因はポジションではなくその走り方にあったなんてこともありえ
ますので。
Yさんの場合は、どうも右足の方が少し長いいようでまずそれにわせてサドルを少し
上げました。
さらに、Yさんとしては常用速度を上げたいという思いがあったので、もがく時にい
いサドル位置より独走で重いギヤを踏みやすい位置をめざしてサドルを後ろにひきま
した。
ペダリングも今まで心がけていた回転重視から、もちろん回転は意識をするのですが
4年目という事でペダリングスキルが身に付いてきたので少し重めのギャを踏めるペ
ダリングにしていこうということになりました。
一応YさんはこのポジションでこのシーズンオフをLSD走行していみることで納得
されました。
これがベストと問われれば、ボクも断定はできません。
ただし、間違いはない範囲であることはたしかといえます。
ポジションは、同じ人でもその時の体力、乗り方、経験によりちがってくるので正解
がひとつということがないので本当に難しいです。
ボクが心がけているのはポジションチェックもただ単に寸法あわせではなく、ライ
ダーの不快の原因はなんなのかをみつけるということです。