職人マツナガ通信

11月12日

ラチェットスプリング。
プロジェクトMを駆る、地元龍ヶ崎のYさんのバイクがパーツ組換えではいってきました。
作業をおえて変速調整をしていると、シマノカーボンホィール後輪から異音が。
クランクをまわしてとめて、空転させていると、なにやら不穏が音が。
この手の音は、玉当たりが虫食いをしているときにすような音。
果たしてバラしてみると、玉当たりは異常なし。
おかしいなと、よくよくみてみると、ラチェットの爪をおさえているラチェットスプリングが変形して、
ラチェット爪を押していないことが発覚。
この手の故障はカンパのホィールには多いのですが、シマノのホィールにはめずらしい。
というか、この手のフリーボディが簡単にとれる構造がシマノのホィールとしてはめずらしいということか。
早速パーツの展開図ををみてみるが、そのスプリングだけの販売はしていない。
かえるとなるとフリー丸ごと。
はて、困った。
と困っていると、カンパのスプリングがあるので、それを使えないかと試してみる。
当然設計が違うので、若干長さが違うが、直径を比べてみるとほぼ同じ。
長さをカットして使えそう。
ということで、シマノのフリーボディに、カンパのラチェットスプリングを使って無事修理終了。
セットしてまわしてみるが、音はなし。
デメタシ、デメタシ。
しかし、ラチェットスプリングがいかれてもあんな音がするんだなぁ。
また一つお勉強。
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