職人マツナガ通信

ストローク調整ネジ。
シマノのＳＴＩレバーが、デュラエース、アルテグラ、１０５，ティアグラ、
とすべてのシリーズで握り幅が調整できるネジがつきました。
以前は、みんな色々工夫をして調整していました。
ボクも、ゴム板を挟んだり、ＳＴＩレバーにネジ穴を作ったりとやっていましたっけ。
調整ネジがついたのはいいのですが、
その長さが微妙、手の小さい日本人には少し足りない場合もでてしまう。
今回、スコットを駆るＴさんのメンテナンスを依頼され、
同時にもう少し握り幅を狭めて欲しいというリクエスト。
さらに、レバーとハンドルバー上部の谷をなくして、できるだけ平らにして欲しいということ。
レバーをできるだけ上目に取り付け、少しハンドルをおこす。
そうして、下ハンドルを持つと、ストローク調整ネジをいっぱいに締めても、
少し遠い感じがする。
ネジがもう少し長ければ・・・・。
ということでネジの交換作業をする。
最初についているのは、プラスティックの専用設計のネジ。
同じＭ４のネジを取り付けようとしたら、ネジの皿がレバー側の穴に引っかかって入らない。
そこで旋盤をだしてきて、頭を削ることに。
無事装着可能、デメタシ、デメタシ。
とここまで書いて、以前も同じような事をやった事を思い出し。
確かその時は、イモネジを買ってやった事を思い出す。
ストックヤードをガサコソ探すと、あった、４ｍｍのイモネジ・・・・・。
すべての記憶は忘却の彼方へ・・・・・。
これも歳のせいか・・・・・。