職人マツナガ通信

7月3日

7ヶ月待ち。
スタッフサカマのタイムのフレームがようやくとうちゃこしました!
オーダーしたのが昨年の11月!
苦節七ヶ月です。
ものはタイムの最高峰サイロンです。
注文時サカマにいろいろ相談されたのですが。
剛性のあるカーボンフレームがどういうものかを経験しておいた方がいいと思い、
このフレームをすすめました。
タイムと他のカーボンフレームの違いは、
根本的な成形法にあると思います。
ほとんどのフレームは、ハンドレイアップ法といって、
プリップレグシートを(カーボンシートに樹脂を含浸させたもの)、
適材適所なカタチに切りそれを貼り合わせてフレームにします。
その時の繊維の角度や積層の枚数などがフレームの剛性にひびいてきて、
そのぞれのフレームの乗り心地の違いにつながってきます。
方やタイムはRTM成型(Resin Transfer Molding)しています。
まずフィラメントワインディング法で炭素繊維を長い状態でチューブ状に編み込んでいき、
フレーム状にできた織物を型にいれて最後に樹脂を含浸させて硬化をさせる方法です。
この工法によると、炭素繊維のプリップレグを使うような繊維がぶつ切れにならずに、
長く使えて、硬化時に空気が入りにくいので硬化した後の樹脂含有量が少なくて済むということです。
ボクが思うに、この成形法の違いが,タイムと他のブランドのカーボンフレームの違いと思います。
こうやって一台一台、編み込んで作っているので生産性はグッと落ちますよね。
ということで七ヶ月待ちとかになってしまうんですかね。
まあ、サカマ、乗ってみなさい。
待った甲斐はあると思うよ!

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