職人マツナガ通信

3月6日

画像はボクの通勤バイクNo1です。
もう15・6年前になるでしょうか、
まだトーキョーのアマンダスポーツで仕事をしている時に作ったバイクです。
当時、MTBが世の中にではじめて、
それにともない、フレーム作りにもTIG溶接が使われ始めた時でした。
TIG溶接は素材に熱影響を与える範囲がロー付けに比べて小さいということで、
今後必要になると思いボクも勉強しました。
ロー付けと比べてどれくらい強度が違うのかを実体験で知りたく、
自分でTIG溶接したものの破壊試験もかねて作ったバイクです。
また、MTBもどれほどおもしろいモノか自分で経験するために、
自分なりにMTB考えて設計してみました。
まず、26インチが主流でしたが、
これはMTBの発祥の地アメリカ人にとって快適な車輪なんでしょうが、
体重50kg程度のボクには、26インチのあの太いタイヤは、
とてもまわしきれないと考えて、
少しでも車輪の慣性を小さくするために24インチにしました。
バイクができてから、3・4回はこれでツーリングしたでしょうか。
たしかにラフロードはとてもおもしろいのですが、
林道をつなぐツーリングをしたときに、
林道へたどり着くまでのアプローチの舗装路を走るつらさから、
その後はツーリングバイクとしては使わなくなってしまいました。
しかし、そのタイヤの太い分だけ安心感があるので、
アマンダ時代、荒川の土手を毎日往復30km、
通勤用によく働いてくれました。
フロントについているカゴも自家製です。
これも普段は通勤、休みはツーリングにすぐ使えるように、
ワンタッチで取り外しできるように工夫してつくりました。
このカゴ、通勤帰りの買い物には大変重宝しました。
しかし、あれから十数年、MTBも進化激変しました。
今日久しぶりにこのバイクで通勤したのですが、
今使っているキャノンデールのスカルペル(ダブルサスMTB)にくらべると、
なんと振動のすごいこと。
特に帰りは真っ暗に近いところを走るので、
路面の悪い学園都市は、
サスペンションなしでは怖くて仕方なかったです。
リアサスはともかく、
カーボン三角のMTB通勤バイク作りたいですね。

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