昨日の続きで、
フォークの仕上げ作業であたふた。
今回はストレートフォークなので、
ベンド(曲げ)加工はしない。
オーバーサイズ用の治具はないので、
ある工具をあれこれ利用して、
芯取り、最終しあげをやる。
治具をつくりながらやるような作業なので、
通常より手間取ってしまう。
なんとか、本日オーナーの指定の、
"KRAFT”のパルメザンチーズグリーンで、
塗装やさんへ無事発送完了、
ホッ。
フォークと作っていると、
思い出すことがあります。
イタリアの工房で仕事をしている時、
フォークを作るシゴトを任されて、
日本で作っていたように、
作り出したら、雇用主のイタリア人のフレーム職人が、
血相を変えてボクの作業を止めました。
ボクが日本で作業していた時、
フォークブレード(鞘)を曲げる時は、
加熱をして金属がのびやすくするようにしてやっていました。
これはちゃんと科学的なセオリーに則っているのですが、
イタリアの職人には分からなかったようです。
クロモリが出始めた頃は、
そのなかに配合される炭素量の関係で、
できるだけ熱をかけずに作業をするのを、
よしとしていました。
しかし、現在市販されている、
溶接用クロモリ材は、ある程度の温度をこえなければ、
何度も加熱しても強度は落ちることはなくなっているのですね。
ボクが、熱を入れようとして、
それを止められた時、イタリアの職人は、
この何も知らないニッポンジンが、という感じがありありでした。
ボクも、相手がなぜ止めたのかは、
よく分かりましたが、
イタリア語でる説明するのがめんどくさいし、
イタリアにはイタリアのイタリアのやり方があるんだろうからと、
相手のいうとおり、
何も知らないふりして作業をしました。
でも、この後レースのないニッポンの職人も、
ちゃんと、原理をみすえてものつくりしているんだということを、
目の前で証明してあげましたけどね。
アサダ監督通信
TEAM BRIDGESTONE ANCHOR TT-3
RACING REPORT FROM EUROPE
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発信者 浅田 顕
クロアチアで好スタート
大会名 : TROPHY POREC
クラス : 1.5
日時 : 3月6日
場所 : クロアチア西部イストラ
距離 : 132㎞
成績
1位 マテイ・スターレ(スロベニア)PERUTNINA PTUJ 2:51:00
・・・4位 福島晋一、7位田代恭崇 同タイム
11位 水谷壮宏+31秒 ・・・福島康司、田代、渋谷、宮崎、井上、佐野は集団ゴー
ル
コメント
緩い丘陵地帯での周回コース。集団ゴールスプリントが予測されたがチームも積極的
に動き終盤9名のエスケープが決まる。ゴールではPERUTNINA PTUJ(スロベニアTT-
3)の連携でスターレがスプリントを制した。チームは開幕から11点のポイントを更
新した。
無謀な挑戦は実らず
大会名 : TOUR DE LAC MAGGIORE
クラス : 1.5
日時 : 3月7日
場所 : スイス・ブリサーゴ
距離 : 174㎞
成績
1位 マルスイツ・ウィセアック(ポーランド)NIPPO CORPORATION
・・・チームメンバーは30位以下でゴール
コメント
クロアチアから翌朝のスタートのためにスイスへ600kmの移動。睡眠不足のなかポイ
ント獲得のためスタートした。福島が序盤から4名でラスト20kmまで逃げるが後続に
吸収、控える田代も勝負どころでは先頭に上がることが出来きなかった。
次回のレース
3月11-14日ヤドランスカ・マギストラーラ(クロアチア)UCI-2.5