職人マツナガ通信

3月8日

先週準備した、フロントフォークの製作をしました。
画像はフロントフォークを作るための治具です。
これも専用設計で、
フレーム治具を製作している職人さんにつくってもらったものです。
ボクがフレーム作りを始めた頃は、
フォークが作れれば一人前といわれるくらいのおシゴトでした。
いかにフォークを綺麗に曲げるか、
フレームビルダーそれぞれが腕をふるうパートでした。
ボクも何本ものフォークを作りました。
クロスカントリー用であれば、
エンドの先で一気にまげて衝撃緩和のいいものにしたり。
ギンギンのロードスプリント向けということで、
できるだけパワーロスをすくなくするように
おおきなアール取りで刀のようにつくったり。
フロントフォークは自転車の乗り味をきめる、
大変重要なパートなので、
乗り手にあわせて一本一本作るのは大変な手間ですが、
作り甲斐がありました。
時流の流れでほとんどがカーボンになってしまいましたが、
今、台湾にフォークを発注すると、
カーボンのものよりクロモリの方が高いと聞きます。
それだけ手間のかかるものなんですね。

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