職人マツナガ通信

9月12日

今日は、うっかり八辺衛組はMTBレースへ、
SRM(http://www.sbtm.jp/lounge/srm.htm)組は、
ちょっと、暑かったですが、
秋を十分に感じさせてくれるサイクリングを楽しみました。
初参加のコルナゴに一目惚れレディースライダーのTさんも、
ライディング教室でクリートの着脱から練習して、
なんとか、マスター出来たとウキウキでした。
自転車ウェアがカワイイとか、
ロードレーサーってカッコイイとか、
という動機で自転車をはじめてくれる女性が増えてくれると楽しいですね。

イタリア就職記 (26)

道具は多少違いますが、
作る物は同じですから、
ここまでたどりつけば後は、それほど困ることはありません。
メインの作業はボクが、
こまかいデザインに関することはP氏に相談しながら、
イタリアン治具を使って、ない道具はつくりながら、
カーボン&クロモリ接着フレームをつくりあげました。
このフレームたしか、出来てすぐ、
まずP氏の知り合いのアマチュアMTBレーサーに乗せて、
いいとなったら、知り合いのプロ選手に乗せました。
最初に書いた、なぜP氏は最初にMTBをつくらせたのか、
このとき理由が分かりました。
ある時仕事をしていたら、
P氏がいつになく上機嫌でニコニコしてやってきて、
思いっきり肩をたたいて(と言うより殴るに近いです)、
おめでとう!というのです。
ボクはなんのことやらさっぱり分からず、キョトンとしていると、
ボクのつくがMTBが例のプロがつかって優勝したということでした。
このときのP氏の言葉がふるっていて、
”優勝したのはよかったけど、
壊れなかったのはもっとよかった、
今日はおまえがおごれよ”
だと。
そうなんです、P氏はこの時点ではまだ、
カーボン&クロモリ接着フレームの強度を信用していなかったんですね。
だから、負荷のおおきいMTBをつくらせて強度をみていたんです。
でも、このつくったものが、すぐ現場で評価してもらえる、
これこそがボクが欲しかった仕事環境だったんで、
ボクもうれしかったです。
でも、ボクのめざしているのはこのレベルではないので、
P氏の喜びとは違う内容の喜びでしたが。
このバイクは、化粧直しをしてミラノショーに出展されました。

2017910151750.jpg