職人マツナガ通信

9月14日

先日なんとなくF1のイタリアGPをTVでみていたら、
ピットインタビュ-アーでマッチ(といっても、若い人は知らないかもしれません
が)こと、
近藤真彦さんがでてました。
ボクらの世代の人気アイドルですよね。
もともと自分がレーサーをやるほどクルマ好きのようですが、
その仕事ぶりがなんとも、
クルマが好きで好きでたまらないという気持ちがにじみ出ていて、
とても生き生きしていました。
今までに見たこのない(といってもアイドル時代もあまりみたことないのですが)顔
で、
楽しそうに仕事をしているよう感じました。
あまり興味のないもボクも、
観ていてなんかとても楽しく、うれしくなってしまいました。
好きなことをシゴトにしているヒト、
やっているシゴトをとても好きなヒト、
たちのシゴトぶりはみていてキモチがよくなるし、
また、内容もすごくいいような気がします。
好きなことをシゴトにする、
やっていることを好きになる、
って、いいシゴトをする近道なんでしょうかね。

イタリア就職記 (28)

夕食はホテルでとっていました。
なんせ田舎街なのでレストランなんてものもないし(あっても閉店が早い)、
ましてやコンビニなんてものは陰も形もありません。
さすがにホテルのレストランということで、
メニューは何点かはありました。
よく分からないので適当に頼んでいたら、
ある時、メロンに生ハムがのってきたものがでてきまいた。
初めてみた時は、えつ、何これ? という感じでした。
後で知ったのですが、これはイタリア料理の典型的な前菜だったのです。
最初はとても奇妙な味と感じましたが、
後半は結構いけるじゃんと感じるようになり、
これでオレもイタリアンなんておもってました。

通勤には、P氏がスカスカの軽自動車を貸してくれましたが、
貸してくれた翌日からぶっ壊れてしましい、
結局P氏が出勤の時に拾ってもらうことになりました。
当然自転車通勤とおもっていたのですが、
工房近辺は、この町のちょっとした工場地帯となっており、
防犯のためにドーベルマンのような大型犬がそれぞれの工場で飼われていて、
(P工房にもデカイのが一匹いました、そいつがいつも工房内をウロウロしてまし
た)
工場によっては、そいつらを入口の外に放し飼いしていたので、
自転車で近づくにはちょっと危険状況でした。
余談になりますが、
当時隣のユーゴスラビアとか東ヨーロッパからの難民が、
かなりイタリアに流れこんできていたようで、
P氏は彼らをジプシーと呼んでました。
工場へまわる電線から直接電気をとったりして、
空き地に住んでしまうような強引な人たちもいて、
こんなこともあり防犯に関しては日本では考えられないくらい、
しっかりしていました。
一般のこそ泥も結構多く、
当時は車のカーステが盗まれる事が多いらしく、
なんとカーステがポータブルになってました。
車を降り時、ガチャンとカーステをダッシュボードからはずして、
手にぶら下げて車を降りるのでです。
ボクからするとなんとも奇妙な光景でした。
これもカルチャーショックの一つなんでしょうね。

こんな感じで、到着してから3週間くらいはホテル暮らしをしてました。
やはり、ホテル暮らしというのは落ち着かず、
結構疲れるので、
P氏にははやくアパートに移りたいとことある事にいってました。