職人マツナガ通信

10月12日

製作シゴト再開。
少し前にラグまでつくった状態でとまってしまった、
飛騨高山のYさんのフレームです。
まずは、ココロ落ち着けて、
Yさんの顔を浮かべながら、
つくった図面をじっくりとアタマにいれます。

そして、治具を図面どおりにセットします。

セットできたら、バラバラのラグをダミーになるパイプにつなぎながら、
ロー付け(溶接)していきます。
作業中も、オーナーがこのフレームを乗る時をイメージしながら、
この部材はこれで大丈夫かな、
とか考えながらつくります。
もし、この時点で別のモノの方がいいとなったら、
オーナーと相談してかえることもあります。

一通りラグ部が出来上がりました。
ここまでくると、自転車のフレームだということがわかりますよね。
この後は、ダミーのパイプを抜いてカーボンチューブを接着していきます。

フレームをつくりはじめると、
一日の殆どの時間を製作にとられます。
この間は、つくばでシゴトをしているのですが、
ほとんど、オーナーの召使い状態ですね。
製作に必要な期間ボクを専有することが、
フレーム価格となるのですが、
これが高いか安いか、
それはオーナーの判断次第ですね。

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久しぶりにフーテンのショボちゃんタシロくん
http://www.sbtm.jp/tashiro/index.htm)登場。
大分元気になったみたい。
やはり、帰国して少し体調をくずしていたようです。
ココロの痛み(怒り?)は、まだ少し覚めやらぬようですが。
今更ですが、田代選手の股下をはかり、
ポジションの話をしました。
おもしろいことに、今のショボちゃんのサドル高、
ヨーロッパの教科書の数字とピッタリでした。
ショボちゃんはもちろんそんな教科書の数字など知ることもなく、
高いレベルで走りながら、
そのレベルで走れるように、
と自然にでてきた数字です。
また、ポジションって、体調によってすごく変わってしまうことも。
全く同じ寸法のはずなのに、
朝自転車にまたがってみると、
昨日よりやたら低く感じたり、逆に高く感じたり、
ということがあるようでうす。
これは、ショボちゃんみたいなハイクラスな選手でなくもて、
毎週乗っているヒトならかなりの人が感じたことがあることだとは思いますが。
ちなみに、ショボちゃんは、ほぼ100%、
サドルにまたがってみて、低く感じた時は調子がいいようです。
みなさんも、ちょっと意識して乗ってみるとおもしろかもしれませんよ。

あとショボちゃんから正式なインフォメーションがあると思いますが、
今年も”タシロ企画”のサイクリング教室を、
つくば学園都市で開催予定です。
おたのしみ!

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