職人マツナガ通信

12月5日

すでに2台ボクのフレームに乗ってくれている方から、
来年また一台オーダーを予定しているとメールを頂いた。
まったくもって、うれしいおはなしで職人冥利につきるの一言。
でも、同時に、三台目、こんどはどんなものをつくろか、
と身の引き締まる思いも大きい。
一台目、二台目、それぞれ乗り味の違う物に仕上げてはきたけれど、
三台目は・・・・・・・。

このことを書いていて思い出したおはなしをひとつ。
ボクの師匠であるアマンダスポーツ千葉師匠のお父さんは、
とても腕のたった洋服の仕立て職人たったそうです。
お客さんの中には、一枚仕上がると、すぐに次の洋服を注文して、
常にオーダーをだしていて、
注文をきらさないというご贔屓さんもいたそうです。
これは、自分の好きなものをつくってくれる職人さんに、
いい仕事を続けてほしい、
という粋な思いがそうさせていたらしいです。

ボクも気に入ったお店ができると、
買い物や飲食はできるだけそこを利用するようにしたり、
好きな作家の本は、ブックオフなど利用しないで新刊本を買うようにしています。
CDなんかに関してもそうですね、
製作者にちゃんと利益が落ちる買いかたをします。
製作者に利益がおちなくては、
好きな本もすきな音楽も最終的には味わえなくなってしまいますもんね。
ボクがSBTMの理想としている、
”売り手と買い手のいいつながり”(http://www.sbtm.jp/shop/guide.htm)って、
具体的にいうとこういうことなのかもしれないです。
最近はネットショップやネットオークションなどが氾濫して、
こういう買い手と売り手の繋がりがどんどんできにくくなってきている気がします。
SBTMのスタイルで自転車屋をつづけていってほしい、
こう感じてもらえるよう、
ボクらもいろいろなことを考えて実行していかねればけいませんね。