穴開け。
専用設計以外の電動メカの取り付けは、
プロジェクトMの加工が大いに参考になります。
シマノとカンパの大きな違いは、
レバーや変速機、バッテリーケース、各メカからのびてくるコードをどこでまとめるかです。
シマノは、小さいコネクトをつくって、
フレームチューブの中でまとめるようにしてあります。
カンパは、バッテリーケースにまとまっています。
最初はシマノと同じでいいじゃん、
と高をくくっていましたが、
これだと、余ったケーブルが外へでてしまうことに、
ハタと気づきました。
どうするか、
ツールボトルに穴をあけてそこに束ねるか。
と、はじめてやる作業は、考える時間が作業時間と同じか、それより長いです。
この考える時間の事を考えると思い出す事があります。
ボクがアマンダスポーツで修業時代、
師匠千葉洋三氏が、ご自身で考えてつくったオリジナルパーツを、
同業者がみて、
”これならオレにも作れる”
と漏らしたのですが。
これを聞いた千葉さんが後で、
何をいっているんだ、考え出す事が大変なんだ、と怒ってました。
作る立場の人がこういう意識ですから、
みえないものの価値というのを伝えるのは難しいですね。
まずは、レバーからくるコードは、
Wレバー台座を利用して、
ここに穴をあけます。
台座が補強板の役割をしてくれるので、
ここは安全地帯です。