職人マツナガ通信

11月1日

ゴージャス通勤バイク。
プロジェクトMを駆る神奈川のOさん。
少し前にトレーニングのためといって、
通勤用のクロスバイクをまずドロップハンドル仕様に変更しました。
そして、なんと今回は、プロジェクトMの電動で慣れてしまったら、
メカニカルは使えない、と通勤バイクも電動化とあいなりました。
通勤バイクということもあり、コストを抑えて、
電動コードは外這わせとでよいと、お気楽に考えていたのですが。
Oさん、金に糸目をつけねぇ、内蔵でやってくれ、とのご注文。
さらにリアエンド幅もクロスの135mmから、
ロードホィールが共用できるように130mmへの荒技強行作業のご希望。
内蔵かぁ、さ~て、どうすっかな、とまずはバイクの仕様をじっくりながめまわします。

BBをばらして、中をみるとダウンチューブ側にはほとんど穴があいていない。
内蔵をするには、まずケーブルを集合させるジャンクションと呼ばれるアダプタが、
フレームチューブの中にはいらなければ話が始まりません。
通常はダウンチューブに収納しますが、このバイクにははいりません。
ど~しよう、とBBの中を眺めていると、
ここだよ~、ここだよ~、とさそう声が・・・・・。
シートチューブ側をみると、何とかはいりそうな穴があいている。
ダウンチューブに収納していたものをシートチューブに収納すればできそうなひらめき。

さっそくジャックションがはいるかどうかをためしてみると、ギリギリOK。
第一関門突破です。
そうやってBBをみていたら、バッテリーケースの取り付け位置もひらめき。
この手の作業では、頭の中だけでは解決できないことが、
実際に手をうごかしていると解決できるということを間々経験します。
まさに手で考える、を実感します。