職人マツナガ通信

2月1日

材料選び。
ご近所SさんのプロジェクトM製作です。
寸法関係の設計ができたら、
お次は剛性を決める材料選びとなります。
構成はメイン三本カーボン+シートステーカーボン+チェーンステーニッケルクロームモリブデン鋼というタイプをおすすめしました。
この構成は、ツアーオブジャパンを走った選手にも好評をいただいている実践向けの構成です。
ただし、ご本人のご希望であまりかたすぎなように各チューブを選びます。
登録ライダーなので、100kmを越えるレースもあり、
後半筋力が落ちてきても踏み負けしないくらいの剛性がいいようです。
クロモリでいうと、イシワタ019というチューブセットをほんの少し強くした感じがいいと判断しました。
ボクの剛性の決め方は、このクロモリの剛性がベースをなっています。
まずはライダーの体型、乗り方からクロモリでいった場合の構成を考え、
それをカーボンに置き換えていきます。
そのためのデーターとして、チューブ単体のカーボンとクロモリの曲げ量とねじれ量の加重試験の数字を使います。
それプラス、今までつくってきたフレームの荷重試験の結果と、
実際の使ってもらったライダーのインプレッションを参考にします。
あとはもちろん、自分が乗ってきたフィーリングも参考にします。
Sさんのも、この手順で決めました。
できあがった、図面をみて、
”いいじゃ、ないですかね”
と思えたときは、早く乗ってもらいたいと、ボク自身もウキウキしてきます。