職人マツナガ通信

6月6日

広島のFさん、お待たせ致しました。
フレーム製作始めます。
Fさんは、SBTM開店時とほぼ同じ時期に仕事でつくばへ来て、
SBTMでスポーツバイクをはじめて、
二年前に故郷広島の企業に転職されて帰郷されました。
バイクも今回のプロジェクトMで三台目となり、
ぼくなりには、かなりお好みや走り方を知っているつもりです。
Fさんにとっての逸品となるようつくらせてもらいます。
まずは、設計からです。
ポジション的には、ほぼかたまっておりますので、
現行のものを移行です。
つくばを離れる直前に交換された使用していた、
カーボンフロントフォークを使用して欲しいとうリクエスト。
走行距離もたいしたことがなかったので、使い回すことにします。
3Tブランドのフォークなのですが、
ここのフォークは、めずらしくオフセット寸法(フォークの曲がり量)が、
43,49,53mmと三種類つくっています。
サイズが小さいフレームには、設計上どうしても長めのオフセット、49mmや53mmが必要となってきます。
今では、ほとんどのメーカーが43mm一種類しかつくらないので、希少品です。
ただ、願わくはベンドの形状がストレートしかないので、
クラシックな曲がりのものを作って頂けると、より使用範囲がひろがるのですがね。
念のため、ついていたフォークの寸法を測定します。
フォークを作るときの治具を使って、
オフセット量、ブリッジ半径(ハブ軸中心からブレーキアーチボルト中心までの距離)を計測します。
これがわからないと、フレーム設計ができません。
寸法がわかりましたので、
Fさんのお好みやクセを頭に入れつつ設計いたします。