フロントセンター。
店頭のロードバイクを欲しいのだけれど、
ライド中ハンドルを切ったときに、シューズの先と前車輪が触れないかを確認してほしい。
というご依頼を受けました。
めずらしいご質問なので、お話しを伺うと、以前乗っていたバイクが、
シューズと前車輪が触れて恐い思いをされたということ。
問題は、フロントセンター（BB中心からフロント車軸センターまでの距離）の距離ということになります。
小さいフレームサイズは、どうしてもフロントセンターが短くなりがになるのですが、
最近のバイクは、どのメーカーもそれほど極端な設計をしているものは少なくなったと感じていたので、
そこまで極端なものがあるのかな、っと、
ちょっと不思議と思いつつ、調べてみました。
お聞きした以前乗っていたバイクメーカーのHPをさがして、ディメンジョンをみてみると、
仰るとおりの事がおこる、かなり短い寸法でした。
こりゃ、当たるよ、というような数字でした。
そのHPには、すごく細かい寸法までのせてあり、
他のフレームサイズの設計をみても、
どれもボクの考えとは真逆に近い数字がならんでました。
最初は、なにやってんだ、と思いました。
しかし、よくよくみていくと、
単に適当に設計しているわけではなく、
どうもちゃんと設計思想持ってやっているということが感じられます。
どうして、こういう数字になるかは、わかりませんが、
まじめにつくっているんだなぁ、と思わせてくれます。
こうなると、いい、悪いではなく、
乗り手の好き、嫌いの世界になるのでしょうね。
お選び頂いたバイクは、以前のバイクより１５mm以上長い寸法なので、
ご心配ありませんよ、ということをお伝えして、
安心をしてご成約頂きました。
