職人マツナガ通信

2002年 2月15日

ここのところ、フレームつくりに集中していたので、今日はたまった仕事を順繰りにかたづける。
折り畳みバイクBD-3のリム、スポーク交換やホィール組。
昨今の完組ホィールばやりで、この仕事もなくなっていく運命なのかと思いきや、ポッチ、ポッチと注文を頂く。
まあ、世の中には完組で対応できないホィールもまだ、まだありますから。
 
SBTMのホィール組は、スポークプレップ(緩み止め)をスポークに塗る作業から始まり、リム、ハブのマーク位置のあわせ、スポーク組方向(狂いにくい方向にあわせる)を指定しての仮組み、1/100mmのダイヤルゲージ付きのふれ取り台で、狂いをとっては、加重をかけて、でた振れをとる、という作業を、オーナーの体重や使い方を考慮した張力にあげながら繰り返します。
そうして加重をくわえても振れがでなくなるまで、芯取りします。
こうしてできあがったホィールには、オーナーの名前と組み上げた年月のラベルと、ボクが組んだギャランティマークが添付されます。
こちらもまさにオーダーメードなんですね。
 
商売人ならこんな大変な作業するより、完組ホィールを右から左へながすほうを選ぶんでしょうね。
自転車屋さんの仕事のなかから、ホィール組がなくなる日もそう遠くないのかな。