職人マツナガ通信

2月1日

カーボンチューブ切削。
まずは、未加工のカーボンチューブを図面の寸法にあわせてカットします。
このチューブは、自転車フレーム専用設計となっているチューブで既製品ではありません。
こちらの要望により、炭素繊維、巻き方を指定してつくってもらっているオーダーメード品です。
図面の寸法にカットできたら、ラグに差し込み治具にのせます。
ここで多少長めになっているカーボンチューブの余分な部分を削りながら、いい塩梅に調整していきます。
図面は計算上の数字ですので、理論上はぴったりなのですが、
現実的な問題として、接着剤の加熱作業をしたときに熱膨張をするので、
熱膨張する部分の余分な隙間をつくっておかなければなりません。
あまり隙間をつくりすぎてしまうと、接着強度を落としてしまいます。
その塩梅はボクの製作経験から、実際にはめあわせて決めています。
まずシートチューブ。
お次はダウンチューブ。
そしてトップチューブと寸法を決めていきます。
この段階でボトルケージの穴位置もきめて、ドリルしておきます。
チューブの用意ができたら、接着剤を塗布していく作業となります。

寒さ本番ですが、春を感じさせてくれることがありました。
ご近所の筑波大で勉強をされていたOさんが、この春で田舎へ帰ると報告しにきてくれました。
最初は通学用のクロスバイク。
それで、スポーツバイクに目覚められてカーボンのロードバイクとステップアップ。
SRMにも参加してもらっていました。
田舎へかえっても、勉強していたことで仕事をされると思いきや、
おうちの仕事をお手伝いするということでした。
地域で特産のおイモを加工品をつくられているということです。
今回おみやげに頂きました。
干しイモは茨城も特産でたまにたべますが、
随分と肉厚の干しいもでした。
肉厚のわりには、とてもやわらかく、あまみもイモのもっている甘みだけでつくられてました。
個人的にはかなり好みでした。
これを、インターネットを通じて販売拡大していくと仰っていました。
春、いろいろなスタートが始まるのですね。