職人マツナガ通信

3月5日

ホィール組。
先日ここに書いた、
4万キロ走破のホィール組み替えをしました。
オーナーのリクエストでリムはそのまま使用、
ハブとスポーク交換ということで作業をしました。
ホィール組も、細かくいうと幾通りもの組上げが可能な作業です。
スポークの本数や太さ、スポークの編み方、リムの形状、強さ、
そして実際に組み上げるときのスポークを引っ張る張力。
これらの組み合わせで、いろいろな強さのホィールをつくることが可能となります。
SBTMでは、1/100mmのマイクロメーターを取り付けた独自の振れとり台で作業をします。
この振れとり台、リムと振れとり台の指針の隙間をみて作業をする通常の物に比べて
ゲージの針が1/100mm単位で振れを示してくれるので作業性がいいのと精確さもアップするのがいいのですが、
一番いいと感じるのは、センターゲージが必要ないことです。
縦、横のマイクロメーターの数字により、
最初からセンターが数字で求めることができるので、
組上がったホィールをセンターゲージで確認して、
いちいちセンターをずらす必要がありません。
あとは、より振れ取り作業中に実用した環境をつくるため、
ホィール踏み台を使います。
これもお手製の物です。
ホィールをのせて、ホィールを踏みます。
ただ、踏むとホィールを壊してしまうことがあるので、
ちゃんと道理にのっとって踏みます。
これを何度も繰り返すことで、実走行したような環境をつくり、
初期振れがとれた状態でオーナーに渡します。
さて、次も4万キロもちますかね~。